
rebear by Johnbull meets BORN FREE volume.2
ひとつひとつの製作工程にこだわりを詰め込む細部まで妥協のないモノづくり。
2021年末に【Johnbull】と【BORN FREE】の2社による、これからの時代に必要となってくる新しいアップサイクルプロジェクトがローンチされました。前回、取り組みに対する胸中を語った二人。第二弾となる今回のFEATUREでは、サスティナブルというキーワードの中でお客様の視線に立ち、ファッションアイテムとしてどのような商品に生まれ変わらせていくかを、岡山県児島を拠点にするJohnbullの自社ファクトリーにて両社のイメージを膨らませ、細部まで妥協のないモノづくりとなるよう、実際にひとつひとつの作業工程にこだわりを詰め込みました。その製作風景の一部をピックアップしてお届け致します。
※感染対策を十分に対応したうえで、一部マスクを外して撮影しております。
今回のプロジェクト始動に込めた両社の想いを掲載
【rebear by Johnbull meets BORN FREE】volume.1はこちら▶



ジョンブルの中核であるデニムアイテムは
ここで企画・生産をしている。
店頭では中々触れることができない
工場の雰囲気を感じてもらった。
恩賀:では、メインフロアに行ってみましょうか。このフロアで生地の裁断、縫製をやってます。一つのフロアでつながっているから情報の伝達もスムーズなんです。他のところでは縫えないような凝ったデザインのワークウェアも縫える設備があるんで、ジョンブルのアイコニックなデニムアイテムなどはここで作られてるんですよ。
成宮:すごいな。いろんな種類のミシンとかがあるんですね。【rebear by Johnbull】の製品もここで裁断してるんですか?
恩賀:メインの製作は別のフロアで行ってますが、一部このフロアでも製作はしてますね。


実際に製作をしているスタッフを交えて、
構成のバランスやディテールを確認。
細かいところまで完成イメージを共有しながら
モノづくりをしていきます。
成宮:パッチワークのアイテムはどこで切り替えるとか…パターンは決まってたりするんですか。一つ一つしていると時間かかりそうですけど…
恩賀:シルエットを決める大枠はあるけれど、生地のバランスや見せ方は一つ一つ考えて決めてます。時間はかかりますし、同じ組み合わせで作ってしまうのは簡単なんですけど、全部見え方が同じになってしまうので…ただ環境にもメリットがあって、様々な組み合わせに対応できるので、生地や製品も無駄なく使うことができるんですよね。その製作過程でファッション性を取り込んでいくことは難しいですけどやりがいもあって。だからこそ一つ一つ違う見え方になるよう意識してますね。
成宮:メリットは確かにあるかもしれないですけど、実際に取り組むことができるのは自社工場ならではの強みですよね。僕も同じ見え方にはしたくなくて。やっぱり一つ一つの表情は大事にしたい。例えば、この生地をこんな感じに配置するとどうかなぁ。
恩賀:そうですね。一回つなぎ合わせて見てみましょうか。

恩賀:いい感じですね。ここからパターンに合わせて切り抜くので配置を決めていきましょう。
成宮:このパンツの切り替え部分は、ポケットのバランスも考えて斜めに入るようにしたい…としたらこの角度とかですか?
恩賀:斜めに入れるとしたら、ここはずらしたほうがいいかもしれませんね。ここに合わせてみたりしたらどうですか?その方が全体的に変化が出せそう。

成宮:他にもこういう生地のつなぎのところが、昔の服でいうと…ヨーク部分がぐっと縮むみたいな。そういうのはないんですか?縮みが大きいとまた雰囲気が変わってくるなと。
恩賀:そこまで縮みは出ないですね。ただ、あまりきれいに仕上がりすぎると面白みがないので、少しいびつな感じの方がいいかも。それでいて問題なく着用できるように。その方が味も感じられて雰囲気も出るんです。
成宮:なるほど…他にも染めたりしても面白そうですね。
恩賀:そうですね。個々で色さが出るので、表情も出るかな…と。ここだと緑が強いので、染めたとしてもみどりが少しでてくるかな…染めた後の想像をしながら作るので難しいですけど、染めるのは面白そうですね。
作りや加工で出す表情にも話が膨らむ。


簡単そうに見えて、加減が難しい。
それぞれ同じような見た目でも微妙に異なる表情を醸し出す。
成宮:転写の紙がくっついてうまく剥がせない!見た目以上に難しいですね。
恩賀:アイロンの熱で転写するんですが、剥がすタイミングが遅れるとすぐにくっついてしまうのでうまく剥がれないんですよ。アイロンを当てて、固定しながら剥がしてくような感じですね。
成宮:アイロンの押さえる加減で乗るインクの濃さもかなり変わってきますね。
恩賀:そうですね。ここであまり差が出ないようにしつつも、微妙にそれぞれ異なる感じが表現できるのがいいと思ってます。
成宮:この絶妙な加減がいいですね。テープカラーも選べるなら今回のテーマカラーに合わせたいです。


ブランドの雰囲気は残しつつも、細かいところの調整。
今回限りの特別な内容を。
成宮:製品を実際にばらしている再構築しているのが、伝わるようなディテールも入れたいです。例えばポケットのディテールとかは、パッチワークならではですよね。普通はつかない背中や脇にポケットのデザインが入ったり。一度作られたものをばらさないとだせない雰囲気だと思います。
恩賀:うんうん。ここの組み合わせも、どの組み合わせをするかでかなり見え方も変わってきますよ。断ち切りの部分などは表情も出ますし、異なる生地感のものをつなぎ合わせるので、その組み合わせでしかでない表情を考えるのも面白いですよ。
成宮:色々こだわることができて完成が楽しみです!
次回2022年3月公開予定のvolume.3では、実際の製作現場で両社のアイディアがクロスオーバーして仕上げられたアイテムのお披露目となります。3月末のリリースを予定しておりますので、ぜひ次回公開もお楽しみに!

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