STANDARD DENIM GUIDE BOOK

FEATURE

2024.10.17

STANDARD DENIM GUIDE BOOK

JOHNBULLデニムを徹底解説！

今回の特集では、2024年8月から発売している今シーズンのデニムシリーズにスポットを当て、細部にまでこだわったその魅力を余すことなくご紹介致します。10/17(木)より再入荷と新色も発売しますので、買い逃していた方も、違う加工やアイテムの買い足しを狙っている方も、是非お近くの店舗でご覧ください。

■ワークウェア由来の本物のカッコよさを追求

まず始めにお伝えしたいのは、JOHNBULLがモノ作りで大切にしている価値観について。数あるファッションウェアの中でも、一気に市民権を得てファッションシーンに多彩なバリエーションが広まった「デニム」は、本来、労働者が着用する作業着・ワークウェアが始まり。重労働に耐えうるタフな生地がインディゴで染められていて、糸の芯までは染まっていない中白であり、穿いていくことで色落ちし、その色落ちの雰囲気が「かっこいいよね！」という価値観が生まれた事で、ファッションシーンでは欠かせないムーブメントを今現在でも起こし続けています。そんなファッションアイテムとしての「デニム」は、色味・シルエット・生地・デザインなど本当に多種多様なモノがあります。その中で、JOHNBULLが今、改めて作るとしたら、「このデザインが他にはないから」「クリーンな表情が主流だから」などではなく、ちゃんとルーツのあるモノをベースにして「自分たちがかっこいいと思うデニム」という価値観を大切にして作りました。

■アイテムに合わせた生地の使い分け

今回のシリーズは日本製にこだわったコットン100%のデニム生地を使用しています。また、一つ一つのアイテムの良さを出すため、2種類の生地を使い分けています。ストレートシルエット、ワイドテーパードシルエットのジーンズとGジャンには13.5オンスのデニム生地を使用。ジーンズ本来のタフな素材で経糸をあえてストレート糸にすることで80～90年代のデニムのような色落ちになるようにしています。ペインター、オーバーオール、カバーオールには12.5オンスのデニム生地を使用。縦ムラのあるデニムを使用することでヴィンテージワークウェアらしい縦落ちのある仕上がりになっています。

■培ってきた技術や価値観を表現した加工と縫製

今回再入荷する15番色という加工カラーと、新たに加わる216番色という加工カラー。どちらにも共通して言えることは、通常の色落ち加工にかける工程よりも多くの工程を盛り込み、自然な色落ちに仕上げています。例えるなら10工程あればできる物を15工程を加えて表現したという事。さらにその工程は洗いをかける前に行ったり、洗いをかけている途中で止めて行ったり、洗いを終えた後に行ったりと、生産性を度外視したかのような手間がかけられています。そこまでする事で、単なるインディゴと白の色だけではない、わかりにくい所にまで行き届いた自然な色落ちのグラデーションが実現されています。また、自社工場を中心とした国内縫製にこだわり、ステッチの運針やミシンの糸調子など細部まで細かに指示をし、洗った際に出るアタリ感を想定した縫製を行っています。

・ユーズドカラー(15番色)
今回のデニムシリーズのベースとなる加工カラーです。ワークウェアをルーツに持つデニムアイテムだからこそ、土臭さのある加工にこだわりました。単なるメリハリのある色落ちではなく、あくまで人が穿いていたことによってできる色落ちをイメージし、細部にまで職人の手作業を盛り込み表現しています。例えば、単に白く色落ちさせるのではなく、色落ちはしていながらもややくすみがかっている事でワークの要素を感じられたり、縫製し洗いをかけた後にパッカリングが出てからさらに凹凸に加工を加えて、より自然な色落ちになるよう工程を入れたりしています。

・リペアユーズドカラー(216番色)
ダイナミックなダメージとリペア加工を施している為、あえて汚しやくすみの要素は少なくしクリーンな色目に仕上げています。実際に穿きこむことで起こるダメージをイメージして位置やダメージ具合にこだわりました。また、大事に長く使われていたワークウェアをイメージし、ダメージ個所には一部リペア加工も施しています。

■こだわりの加工だからこそのシンプルなディティール

基本的にどのアイテムも加工にこだわったからこそ醸し出される雰囲気に自信を持っています。だからこそ過剰なデザインは盛り込まずに、省けるものは省いて至ってシンプルに仕上げています。そうする事で様々なコーディネートにも取り入れやすくなり、さらにこだわりの加工による表情も最大限感じ取って頂けるかと思います。