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Mai Miyagi
自分は何が“好き”なのか。分かっているようで、実は分かっていなかったりする。
“好き”は、どんどん変わっていってもいい。
でも、今何を“好き”なのかは分かっているといい。
自分の“好き”をわかっている人たちが、ジョンブルを着こなしてくれる連載。
第2回は、モデルの宮城舞さん。
――どんな時間が、“好き”ですか?
運転している時間が好きです。だからと言って、運転したいから遠出がしたいというわけではなく、私にとって運転は都内の移動手段。ちょっと乗っている時間が息抜きになっています。何も考えない時間でもあり、1人で落ち着いて色々と考えられる時間でもあります。
自分で選んだ車だから、モチベーションも上がりますし。
もう少し小さなメルセデスベンツに乗っていたのですが、子どもたちがいるので大きめに変えました。けれど大きすぎると都内で運転できる気はしなくて、ちょうどいいサイズを探していたんです。車は黒か白だったのでそれにも飽きてきていて、ちょっと違う色にしたいなぁとも考えていて。
サイズと色、どちらも気にいる車をなかなか見つけられずにいた中で、今の車に出会いました。色の名前が「デニムブルー」で、私はデニムもすごく好きだし、落ち着いたネイビーブルーも気に入ってこの車に決めました。
車の中では音楽を聴いていることが多いです。聞きたい音楽がない時は、車は無音のままで少し窓を開けてガヤガヤとした外の音が聞こえてくる感じも好きです。
子どもたちと遠出もしますが、東京の空気感もすごく好きなんです。
――“好き”な色は何ですか?
昔から赤が好きです。シーズンごとに気になる色は変わっていきますが、赤はずっと変わらず好きな色。元々暖色系が好きなのですが、ここ数年に寒色も好きになりました。
青はデニム以外は選ばなかったのですが、最近青も可愛いなと思うようになったり。
開発したパック「&themeccellとコラボしたdotdot.」のパッケージもブルー。
変な固定概念みたいなものが、年々なくなってきているのかもしれません。思い込まず、受け容れられるようになりました。
――このジャケットは、どこが“好き”でしたか?
パッチワークがすごく可愛い。こういうパッチワークがすごく好きで、ヴィンテージのパッチワークパンツも持っています。
グレーのジャケットはたくさん持っているけれど、また違った雰囲気なので気分が上がります。柄でもどんな服も合うので、スタイリングに迷いませんでした。細身のコーデュロイフレアパンツで女性らしさを足してきましたが、ワイドなデニムも間違いなく似合うと思います。ちょっとヴィンテージな雰囲気もあるので、コーデュロイやデニムとはとても相性がいいと思いました。
――自分の“好き”はいつ頃から確立しましたか?
好きって気持ちはわりとずっとはっきりしていると思います。例えば洋服の着こなしバランスなど、好きなバランスが昔から決まっています。身長が高くないから、自分の中でのバランスがあるんですよね。
カジュアルな服も、ずっと好き。10代の頃はギャルだったけれど、カジュアルな服が好きでしたし、古着もずっと好きですし。
今も変わらずカジュアルが好きですが、その中でも大人になるといいものを身につけたりして、きれいなカジュアルを楽しんでいます。
好きという気持ちははっきりしてはいますが、元々すごくこだわりがあるというわけではないんです。こうじゃなきゃダメ!ではなく直感で生きているところはあります。
これ可愛いな〜これいいじゃん!など、その時思ったままに生きているんだと思います(笑)
こだわりがないというより、多分飽き性なんですよね。洋服もこんなにあるのに、着たいものがなくなったりして。髪型も飽きちゃうのでしょっちゅう変えていますし。
常に同じ自分ではいたくないという気持ちが常にあるのかもしれません。こだわりに縛られたくはないけれど、停滞しているのも嫌。どんどんいいと思う方に変わっていきたい。
誰かロールモデルがいたりはしないのですが、どんな風になりたいのか、どう変わっていきたいのか、を常に自分の中で考えています。
ファッションに限らず、料理も目分量で入れて、味見しながらあっこれで美味しいかも!という感じで決めていくので、好きという部分が直感的に確立しているけれど、ルールはないんだと思います。
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宮城舞
MAI MIYAGI
1988年生まれ、神奈川県出身。
高校生時代に109の前でスカウトされ、ギャル雑誌「Ranzuki」のモデルとして「まいぷう」の愛称で親しまれる。
その後、ファッション雑誌「JELLY」「ViVi」の専属モデルを経て、現在では女の子と男の子の母であるママ雑誌の表紙や特集に多数出演するなど、おしゃれママとしての地位を確立している。
instagram : @mai_miyagi
Photo : ImaTatsu
Edit & interview : Maki Kakimoto (Lita)
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Reiko Kojima