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Keiko Okamoto
自分は何が“好き”なのか。分かっているようで、実は分かっていなかったりする。
“好き”は、どんどん変わっていってもいい。
でも、今何を“好き”なのかは分かっているといい。
自分の“好き”をわかっている人たちが、ジョンブルを着こなしてくれる連載。
第3回は、ファッションディレクターの岡本敬子さん。

――どんな時間が、“好き”ですか?
好きなお店でティーブレイクする時間です。1人でも夫婦でも、お茶を飲んでひと息する時間は大切。夫とはいつも一緒にいるように思われがちですが、それぞれ別行動も多く、2人で予定がないという貴重な日はブレイクだらけです(笑) くだらない話から真面目な話までよく話します。次の旅の予定を立てたり、それぞれ携帯見ていたり、リラックスの時間。この「HORAIYA」は大好きなお店のひとつ。朝7時半から開いているので、朝の散歩後に立ち寄れて嬉しい。サンドイッチがとても美味しいので、そのままここで朝食をすることも多いです。


――どんなお店が、“好き”ですか??
お店は色々なところに行くのではなく、決まったお店に通っています。初めてのお店に入る時は、勘頼り。最初はお店の方ともあまりお話しはしません。気に入って通うようになるにつれだんだんお話しするようにはなりますが、常連ぶることがあまり好きではないので、ベッタリとした関係性は避けがちです。そういった距離感の感覚が合うというところも、心地よいと感じるお店のポイントかもしれません。好きなお店も、初めてのお店も、静かで独特な雰囲気が好きな口開けの時間に伺うことが多いです。



――“好き”な色は何ですか?
好きな色というより、むしろ嫌いな色がないかもしれません。昔はパステルが苦手だったけれど、3年前くらいに淡いスモーキーなピンクやミントグリーンがいいかもと急に思い、自分の中でブームが到来。スモーキーなカラー同士であえて合わせたりと楽しみ、苦手意識がすっかりなくなりました。デニムは、自分のワードローブどれとも合いやすいので、今日着ているようなライトブルーが好き。
――この「HERCULES」のオーバーオールは、どこが“好き”でしたか?
昔からオーバーオールが大好きなんです。冬は暖かいですし、夏はタンクトップ1枚で着ても可愛い。オールシーズン楽しめる、気軽な存在です。このオーバーオールは柔らかいので着ていて気持ちがいい。デニムは馴染むまで時間がかかったりもしますが、最初からずっと着ていたかのように馴染みます。柔らかさ、太さ、シルエット、腰回り、全てが絶妙にいいバランス。年齢とともに重いものが無理になってきているので、こういった心地よい軽さが気に入っています。私は意外とデニムのイメージが薄いのか、履いていると「デニム履くんですね!」と言われることもありますが、昔から好き。デニムこそその時のトレンドが重要で、アップデートした方がいいアイテムだと思っています。そして、やっぱり体型に合って履きやすいデニムは日本のブランド。
軽くて柔らかい素材感でありながら、色味やシルエットは本物というところが嬉しい。ジョンブルのデニムは他にも2本持っていますが、とても着心地が良く、スタイリングもしやすいのでよく着ています。

――どうすれば、自分の“好き”が分かるようになると思いますか?
どんどん失敗してください。いいなと思ったら躊躇せず手を出してみる。そして合わせてみる。その結果、これは間違ったなと思う時があったとしても、それを無駄だと思って欲しくない。一人一人違うのだから、人が良くても自分はしっくりこないなんて当たり前のこと。自分で選んで、買って、着てみて、それでしっくりこなかったら、次からそれは選ばなくなる。そうして経験を重ねていくことで、だんだん自分が何を好きなのか分かってくると思います。正解も失敗も、自分次第。人にどう思われるかなんて考えることなく、失敗を恐れないことをお勧めします。失敗を怖がっていると、好きなものも分からないですし、アップデートもされません。選んで経験してアップデートしていく。その時に、自分で決めるという意識を持ちながら挑戦してみて欲しいと思います。

――どうすれば、自分の“好き”が分かるようになると思いますか?
どんどん失敗してください。いいなと思ったら躊躇せず手を出してみる。そして合わせてみる。その結果、これは間違ったなと思う時があったとしても、それを無駄だと思って欲しくない。一人一人違うのだから、人が良くても自分はしっくりこないなんて当たり前のこと。自分で選んで、買って、着てみて、それでしっくりこなかったら、次からそれは選ばなくなる。そうして経験を重ねていくことで、だんだん自分が何を好きなのか分かってくると思います。正解も失敗も、自分次第。人にどう思われるかなんて考えることなく、失敗を恐れないことをお勧めします。失敗を怖がっていると、好きなものも分からないですし、アップデートもされません。選んで経験してアップデートしていく。その時に、自分で決めるという意識を持ちながら挑戦してみて欲しいと思います。

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used / bleach / fade ¥41,800 tax in
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岡本 敬子
KEIKO OKAMOTO
プロフィール
アタッシュ・ド・プレス、「KO」ディレクター。文化服装学院スタイリスト科卒業後、スタイリストオフィスに入社。その後、大手アパレル会社のPR部門にて国内外のブランドのPRを担当。独立し、アタッシュ・ド・プレスとして複数のブランドを担当しながら、2010年に自身のブランド「KO」を立ち上げている。現在はnanadecorにて「KO」ラインを、千駄ヶ谷のショップ「Pili」のディレクションも手がける。
主な著書は、「私の定番」「好きな場所へ自由に行きたい」「好きな服を自由に着る」(光文社)。
instagram : @kamisan_sun
Photo : ImaTatsu
Edit & interview : Maki Kakimoto (Lita)
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